種別・分類 | とる・つくる・運ぶ(生産・運搬用具) |
アイヌ語名 | イパプケニ i-papke-ni |
和名 | 鹿呼び笛(狩猟用具) |
サイズ(mm) | 横115 縦80 厚22 |
材料・材質 | 鹿猟/鹿の膀胱・木製,萱野茂 |
製作者 | 1972/昭和47年頃 |
収集(製作)時期 | 二風谷 |
収集(製作)地域 | 貝沢留治が少しは使ったものではないだろうか。▼「山でこの笛を吹くときは、張った皮の部分を湿らせて、穴の両側を指で押さえて音を調節します。アイヌには鹿の鳴き声が「ワイョー、ワイョー」と聞こえるので、そのように吹きならすと、鹿は警戒しながら一歩一歩と近づいてきます。弓の射程距離まできたら、矢を一本だけ打ちこみます。毒矢なので必ず倒すことができます。ちなみに「ワイョー」と声を出すのは雌鹿、雄鹿の声は「ワイー」と聞こえるものだよと、振内の森政衛さんという方が教えてくれました。(文献1-P159.160)」 |
説明1(使用場所・方法) | 横長の方が使いやすい。▼「縦八センチ、横十二センチ、厚さ三センチくらいの木を削って作ります。図のように吹き口から斜めに空気穴を開けるのですが、吹き口は直径約一センチ、空気の出口は約五ミリ(吹き口の約半分くらい)になるように、しだいに細くしながら削ります。この穴に透きとおるくらい薄くのばして乾燥させたクヨイ(鹿の膀胱)を適当な大きさに切り当てて、その両端をしなの木の皮で編んだ糸でしばります。吹くとそれが振動して、鹿の鳴き声によく似た音を出します。(文献1-P159)」▼「クヨイ(文献2-P127)」 |
説明2(製作方法) | 平取町立二風谷アイヌ文化博物館 |
博物館資料No. | NAH-M-19910043 |
収蔵場所 | 平取町立二風谷アイヌ文化博物館 |
文化財指定 | 国指定重要有形民俗文化財 |