種別・分類 | とる・つくる・運ぶ(生産・運搬用具) |
アイヌ語名 | タシロ tasiro |
和名 | 山刀(なた、採集用具) |
サイズ(mm) | 長503 幅67 刃渡り308 |
材料・材質 | 多用途/鉄刃・木製柄・鞘/彫刻あり |
製作者 | 貝沢福次 |
収集(製作)時期 | 1972/昭和47年 |
収集(製作)地域 | 二風谷 |
説明1(使用場所・方法) | 「タシロとは山刀の総称で、刀としてもなたとしても使える形をしています。一般に多く使用されていたものは刀身が三十センチ足らずのものですが、なかには刀身が四十センチ以上もある、日本の小刀くらいの大きさのエムシタシロ(大型山刀)と呼ばれるものもあります。(文献1-P25)」▼ |
説明2(製作方法) | 鞘・柄・刃が揃っている。目釘が入っていない。▼「クルミの木、サクラ、鉄(文献2-P124)」▼「タシロの柄には、堅くて摩滅しにくいトペニ(いたやの木)などを使い、さやには軟らかくて彫りやすいプシニ(ほおの木)を使います。さやは直径十~十五センチ、長さ五十センチくらいの木を二つ割りにして、刃をおさめる部分に刃を当てて形をとり、マキリでくり抜いて作ります。さやの下端は、水やほこりが入って刀身がさびるのを防ぐために穴を開けます。張りあわせる部分には、にかわのかわりに干してとってある鮭の皮(チェプカプ=魚の皮)を歯でよくかんで塗ってぴったりと張りあわせ、細い紐でぐるぐる巻いてしっかりとめ、二、三日火棚の上に下げて乾燥させます。すっかり乾いたら、それに桜の皮を要所要所に巻きつけて、そこを火にあぶるときりっきりっと締まってしっかりとできあがるのです。柄やさやには各自思い思いに彫刻をほどこして、さまざまなものが残っています。(文献1-P26)」▼ |
博物館資料No. | NAH-M-19910697 |
収蔵場所 | 平取町立二風谷アイヌ文化博物館 |
文化財指定 | 国指定重要有形民俗文化財 |