種別・分類 | とる・つくる・運ぶ(生産・運搬用具) |
アイヌ語名 | メノコマキリ menoko-makiri |
和名 | 女用の小刀(採集用具、鞘・柄のみ) |
サイズ(mm) | 鞘・長179 幅33、柄・長103 幅25 |
材料・材質 | 鉄。1955年頃・二風谷・貝沢前太郎所有。 |
製作者 | 鞘:川上ヤユッコレ、柄・根付け:萱野茂 |
収集(製作)時期 | 昭和二十九年 |
収集(製作)地域 | 二風谷 |
説明1(使用場所・方法) | 「昔は女も狩りについていくことがよくありましたし、鹿の皮をはいだり、それを裁ったり、あるいは山菜や木の皮をとりにいくときや護身用として、女にとってもマキリはぜひ必要な道具でした。それで女性もふつうのマキリの三分の二ほどの小型のメノコマキリ(女用小刀)を、うんと反りをつよくして美しく彫ったさやに入れて、腰にさげて歩きました。(文献1-P29)」▼ |
説明2(製作方法) | 「カエデ(文献2-P117)」▼「若い男は好きな娘ができるとメノコマキリを作り、そのさやに美しい彫刻をほどこして贈ります。贈った女性がそのマキリを腰にさげてくれれば男の求愛を受けたことになり、もしさげてくれなければ拒否されたことになるわけです。そこで男たちは美しい娘をお嫁にもらえると思えば彫る手にもおのずから力が入り、丹念に彫りあげたものでしょう、現在残っている古い作品には、ほれぼれするような良いものがいくつもあります。また、古いメノコマキリのさやにはポネサヤ(骨製のさや)のものが多く、鹿の角や鯨の骨を削って作ってあります。木製のさやは多くはいたやが用いられています。(文献1-P29)」▼ |
博物館資料No. | NAH-M-19910711 |
収蔵場所 | 平取町立二風谷アイヌ文化博物館 |
文化財指定 | 国指定重要有形民俗文化財 |