テンとり(罠)

種別・分類 とる・つくる・運ぶ(生産・運搬用具)
アイヌ語名 ホイヌア
hoynu-ak-pe
和名 テンとり(罠)
サイズ(mm) 長900 幅590 高475
材料・材質 罠猟/貂猟/木製/石
製作者 萱野茂
収集(製作)時期 1977/昭和52年頃
収集(製作)地域 二風谷
説明1(使用場所・方法) 「ホイヌアクペは山奥の小沢のへりに仕掛けます。父の話によると、てんは小沢にいるかじかとかねずみやりすのような小動物を餌にしているいたちによく似た動物であり、足の裏にも毛が生えているので、まったく足音をたてずに狙う獲物に近づき、動きの早い小動物でも簡単に捕らえて餌にすることができるという話です。(文献1-P160)」▼
説明2(製作方法) 「わなの掛け方は、直径四センチ、長さ七十センチくらいのY字型の棒を二本用意し、四十センチくらいの間隔を開けて土に打ちこみ、高さを五十センチくらいにそろえます。そのY字型の二本の棒の上にやや太めの棒を渡し、その下に細い柴で編んだ幅四十センチ、長さ一メートルくらいの簀を置き、片方だけを紐でつり上げます。この紐を横棒の上にのせた三十センチほどの長さの棒のはしの方にひっかけ、棒のもう一方にはヘチャウェニ(引きがねの役をする木)を結びつけておきます。簀の中間に紐を二本結びつけ、それに短い棒をしばりつけ、ヘチャウェニにひっかけ、簀の上に錘り石をのせます。ヘチャウェニには餌をつけた紐がつないであり、獲物が簀の下の餌をつけた紐をひっぱったとたんにこの棒がはずれ、石をのせた簀がばたんと落ちて、てんは圧死するのです。(文献1-P160)」▼
博物館資料No. NAH-M-19910068
収蔵場所 平取町立二風谷アイヌ文化博物館
文化財指定 国指定重要有形民俗文化財

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