種別・分類 | とる・つくる・運ぶ(生産・運搬用具) |
アイヌ語名 | マキリ makiri |
和名 | 小刀(採集用具、柄・鞘のみ) |
サイズ(mm) | 長278 幅61 |
材料・材質 | 木製柄・鞘/彫刻あり |
製作者 | 貝沢福次 |
収集(製作)時期 | 1972/昭和47年頃 |
収集(製作)地域 | 二風谷 |
説明1(使用場所・方法) | 「マキリというのは小刀の総称ですが、山行きのときにいちばんふつうに持っていくマキリもただマキリといいます。これはいわば標準型のマキリで、刃は少し反りがあり、両刃です。(文献1-P27)」▼「マキリは、この山行きのときのマキリに限らず、それ一丁で木を彫り、皮をはぎ、炊事にも使うというふうに、何にでも使える大切な道具でしたが、おもな用途によっていくつかの種類があり、使いわけられてもいました。(文献1-P27)」▼ |
説明2(製作方法) | 「クルミの木(文献2-P117)」▼「マキリの刃を、ずっと古くはどのようにして手に入れていたのかは分かりませんが、私のおじいさんたちの時代(大正十三年ごろから昭和のはじめごろ)には二風谷に平村イホッカさんという鍛冶屋さんがいて、何でも打ってくれていました。マキリのさやは、トペニ(いたや)やネシコ(くるみ)などの木を削って作ります。直径十五センチくらいの太さの丸太を二つ割りにし、作るさやの大きさに合わせて切ります。それをさらに二つに割って木の芯をさけ、それを削ってタシロのさやと同じようにして作り、思い思いの彫刻をほどこし、腰に下げて大切に持ち歩いたものです。(文献1-P27)」▼ |
博物館資料No. | NAH-M-19910703 |
収蔵場所 | 平取町立二風谷アイヌ文化博物館 |
文化財指定 | 国指定重要有形民俗文化財 |