おぶい紐(育児用)

種別・分類 着る・装う(衣服・装身具等)
アイヌ語名 イエオマ
i-e-omap
和名 おぶい紐(育児用)
サイズ(mm) 幅380
材料・材質 タラ・棒
製作者 萱野茂
収集(製作)時期 1955~/昭和30年代
収集(製作)地域 二風谷
説明1(使用場所・方法) 赤ちゃんをおんぶするもの。全体でイエオマプと言う。紐はタラという。頭に付ける部分はタリペという。▼「これは子供を背負う紐で「子供をかわいがるもの」という名がつけられています。タラ(背負い縄)に横棒をつけただけの簡単なものです。(文献1-P126)」▼「この子供背負い紐は、昭和二十年ごろまでは使われていました。(文献1-P126)」▼
説明2(製作方法) イエオマプの材質はハンノキ。タラはオヒョウ。タリペは木綿糸。▼「このイエオマプの紐には、いら草を編んで作ったものと、しなの木の皮を編んで作ったものがありますが、いら草を編んで作ったもののほうが数倍も丈夫でした。タラと同じように、額に当てるまん中のタリペという部分から片方ずつ編んでいき、途中で幅をせばめて、全長三メートルくらいに編みあげます。そして、背負う人の背丈に合わせて横棒をしばりつけます。横棒の長さはだいたい子供が坐れるくらいのもので、両側に紐を結びつけるための溝を削って、そこに紐を結びつけます。子供は着物の内側に入れて背負い、タリペを額に当て、着物の外側から背中にイエオマプをぶらさげて、子供を横棒に坐らせるようにするのです。子供はちょうどブランコに乗ったようなかっこうでおんぶされます。(文献1-P126)」▼「イラクサ、ハンノキ(文献2-P136)」
博物館資料No. NAH-M-19910467
収蔵場所 平取町立二風谷アイヌ文化博物館
文化財指定 国指定重要有形民俗文化財

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