男の鉢巻き

種別・分類 着る・装う(衣服・装身具等)
アイヌ語名 マタンプ
matanpus
和名 男の鉢巻き
サイズ(mm) 長1105 幅100
材料・材質 木綿/男女
製作者 萱野れい子
収集(製作)時期 1972/昭和47年頃
収集(製作)地域 二風谷
説明1(使用場所・方法) 萱野茂が昭和29(1954)年に、マツアチャポ(呼称・姓名未確認)らと本州へ行ったときに、マツアチャポは刺繍のないマタンプシを、付けていた。現在は装飾品のようになっているが、本来マタンプシは、男が狩りなどのときに付けるものであった。女の鉢巻きは自らをまくという意味で、ヘコカリプといい、長く刺繍のない黒布で祝儀のときには交差させて前で結び、不祝儀のときには後ろに垂らすように結んだ。▼「この美しく刺しゅうされたマタンプシは、多くは女性から贈られたもので、山へ狩りに行くとき髪がばらばらにならないようにこれで頭をしばって出かけたものです。マタンプシの別の名をオッカヨコンチ(男の帽子)ともいいます。今は道内の観光地に行くと、女の人がこのマタンプシを頭に巻いていますが、いまからおよそ七十年ほど前(明治三十年ごろ)までは、これは男だけのものでありました。(文献1-P67)」▼
説明2(製作方法) 材質は木綿布。▼黒布、白、黄、赤、緑糸刺繍、イカラリ、オホカラ、中心にモレウ紋様。(所見:生田目)▼「もめん(文献2-P93)」
博物館資料No. NAH-M-19910652
収蔵場所 平取町立二風谷アイヌ文化博物館
文化財指定 国指定重要有形民俗文化財

Copyright (C)2010 Nibutani Ainu Culture Museum.
All Rights Reserved.

着る・装う

食べる

住まう

とる・つくる・運ぶ

祈る・祝う

奏でる・遊ぶ

その他

他館資料公開トップページリンク

  1. チカペ(チニンニヌ
    切り伏せ刺繍をした袷の着物
  2. カパリミ
    白布の切抜文様をはりつけた木綿衣

  3. 鹿の皮で作った衣
  4. モウ
    女の肌着
  5. マタンプ
    男の鉢巻き
  6. コンチ
    頭巾
  7. アットゥクッ
    あつし帯
  8. マンタリ
    前掛け
  9. チカミコテ
    手甲
  10. サコ
    夏用の脚絆
  11. サシタビ
    刺し足袋
  12. ケリ
    鹿の皮で作った靴
  13. チェケリ
    鮭皮で作った靴
  14. ストゥケ
    ブドウヅルの皮で編んだわらじ

  15. 軟雪用かんじき
  16. チンル
    堅雪用かんじき
  17. イエオマ
    おぶい紐(育児用)
  18. キライ
    櫛(化粧用具)
  19. ラスパカ
    さびたの皮(化粧用具)

  20. 針刺し(裁縫用具)
  21. ケモヌイトサイェ
    針刺し(裁縫用具)
  22. ヌイトサイェ
    糸巻き(裁縫用具)
  23. タマサイ
    玉飾り
  24. ニンカリ
    耳飾り
  25. レクトゥンペ
    首飾り