種別・分類 | 着る・装う(衣服・装身具等) |
アイヌ語名 | コンチ konci |
和名 | 頭巾 |
サイズ(mm) | 縦430 幅733 |
材料・材質 | 木綿/男 |
製作者 | 萱野れい子 |
収集(製作)時期 | 1972/昭和47年頃 |
収集(製作)地域 | 二風谷 |
説明1(使用場所・方法) | 「冬、狩りに行くときに頭にかぶる頭巾です。頭からすっぽりかぶると、その前後にひし形のまちがつけてあるので、顔だけが出て肩まですっかりかぶさります。そして、額のところに縫いつけてある長い紐で頭をしばると、風に飛ばされたり、木の枝にひっかかって脱げたりすることはありません。とても軽くて暖かい頭巾です。この頭巾には美しく切り伏せや刺しゅうがほどこしてあり、頭のうしろに房がつけてあります。このように房のついた頭巾をかぶっている人はお嫁さんがいるという印で、まだ結婚していない若者とか妻に死別した一人者の男のコンチには房はつけないことになっていました。女の場合のマキリと同じように、男も女も一人前になってからは、なんとなく一人者だよということが、持ち物や服装などで見分けられるようになっていたのです。これもマタンプシやテクンペと同じように、娘が美しく刺しゆうして好きな男に贈り、相手の意志を確かめる風習のあったものです。なお、ホシやテクンペ、コンチはてんの皮でも作りました。しかし、これらのものは人をのろうときに用いられ、ウウェペケレの中でしか聞いたことがありません。(文献1-P66)」▼ |
説明2(製作方法) | 材質は、白布地に、黒布切伏、一部白布切伏、白糸刺繍。白、黒、赤の房付き。(所見:生田目)▼「もめん(文献2-P92)」 |
博物館資料No. | NAH-M-19910607 |
収蔵場所 | 平取町立二風谷アイヌ文化博物館 |
文化財指定 | 国指定重要有形民俗文化財 |