種別・分類 | 着る・装う(衣服・装身具等) |
アイヌ語名 | ユクウル yuk-ur |
和名 | 鹿の皮で作った衣 |
サイズ(mm) | 縦1080 横920 |
材料・材質 | 防寒着/獣皮衣/男 |
製作者 | 萱野茂・萱野れい子 |
収集(製作)時期 | 1972/昭和47年 |
収集(製作)地域 | 荷負 |
説明1(使用場所・方法) | 狩りに行くときなどに着る、防寒着。▼「古い時代には、鹿などの動物の毛皮をいろいろな方法で柔らかくなめして日常着を作っていたものと思われます。後に紹介するモウル(女の肌着)の古いものやユクウル(鹿皮衣)、セタウル(犬皮衣)などの実用着はその時代の衣類の名残りなのでしょう。(文献1-P59)」▼「鹿の毛皮は大変あたたかく、丈夫で汚れないものですから、重宝な作業着であったでしょうが、とくに寒い季節の防寒着として大切なものであったと思われます。山の中で冷雨にあっても、背中さえ濡らさなければ動けるものです。しかし、山へ狩りに行く場合には、このユクウルを身につけて行くと鹿と間違われて射たれる恐れがあるので、セタウルといって犬の毛皮で作ったものを着ていきました。(文献1-P65)」▼ |
説明2(製作方法) | 材質は鹿の皮。裏地木綿布、付け紐あり。▼「シカ毛皮、木綿紐(文献3-P108)」▼「チョッキのようにていねいに縫いあわせたものも中にはありますが、一般に多く用いられたのは、首のところをくり取り、鹿の前足のつけ根の部分を肩にかけて、そこに紐をつけます。そして、その紐と脇の下につけた紐とを結びあわせるだけで、手軽に身につけられるように作ってありました。(文献1-P65)」▼「中くらいの鹿の毛皮を柔らかくもんで、チョッキがわりに着るものがユクウルです。これは毛皮のまま使うので、脂っ気をぬきあま皮をこすりとるだけで、便所には漬けません。(文献1-P65)」▼ |
博物館資料No. | NAH-M-19910655 |
収蔵場所 | 平取町立二風谷アイヌ文化博物館 |
文化財指定 | 国指定重要有形民俗文化財 |