種別・分類 | 着る・装う(衣服・装身具等) |
アイヌ語名 | チェプケリ cep-keri |
和名 | 鮭皮で作った靴 |
サイズ(mm) | 長280 幅106 高213 |
材料・材質 | 履物/魚皮製 |
製作者 | 萱野茂 |
収集(製作)時期 | 1977/昭和52年 |
収集(製作)地域 | 二風谷 |
説明1(使用場所・方法) | 「チェプケレというのは、「チ=我ら、エプ=食うもの、ケリ=靴」、つまり魚=鮭の皮で作った足首の上までの靴です。(文献1-P72)」▼「チェプケレは滑りやすい靴でした。それに冬はこれでは足が冷たいので、鹿皮の靴の方を多くはいたということです。先人たちの話を聞くと、このチェプケレをはいたままいろりのそばで足をあぶったりすると、皮が焼けてすぐに穴が開いたりしたものだということです。(文献1-P72.73)」▼ |
説明2(製作方法) | 「サケ皮、ツルウメモドキ樹皮糸(文献2-P87)」▼「大人の靴一足作るには、鮭四本分の皮が必要です。産卵前のものより産卵後のオイシル(ほっちやり)と呼ばれる鮭の皮の方が厚くて長持ちし、秋に一足作っておくと、大切にはけばひと冬は越せたそうです。作り方は、はぎ取った皮を水できれいに洗って、壁などにかけて四、五日のあいだ干し、いったん完全に乾燥させます。それを靴に作るときぬるま湯につけて柔らかくして使います。まず、背びれの部分が靴の底になるようにして床の上に広げます。やはり尾びれの方がうしろです。その上に足をのせ、つま先の方から順々に足に合わせて折り曲げてゆき、足の甲にかぶせます。かかとの方は丸みをつけながら足首のうしろへ立ちあげ、甲には別の皮を上からおおいかぶせるようにしてのせます。のせた皮の余分な部分を切りとり、形を整えてから縫いあわせます。これも皮針とつるうめもどきの糸を使い、脱いだりはいたりしやすいように足の両側の前半分だけをはぎ合わせておきました。ケロムンを敷いて足を入れ、かかとのうしろの皮を立て、足首をケラッでしばってはくのです。(文献1-P72)」▼ |
博物館資料No. | NAH-M-19910632 |
収蔵場所 | 平取町立二風谷アイヌ文化博物館 |
文化財指定 | 国指定重要有形民俗文化財 |