ブドウヅルの皮で編んだわらじ

種別・分類 着る・装う(衣服・装身具等)
アイヌ語名 ストゥケ
sutu-ker
和名 ブドウヅルの皮で編んだわらじ
サイズ(mm) 長270 幅110
材料・材質 履物/蔓皮製
製作者 二谷善之助
収集(製作)時期 1975/昭和50年頃
収集(製作)地域
説明1(使用場所・方法) ワラのわらじは、1日に2~3足必要だが、ストゥケレは、1足で、3~4日履ける。夏に履く。▼「ストゥケレはぶどうづるの皮で編んたわらじで、形は内地のわらじに似ていますが、鼻緒はついておらず、耳で足先をくるむようにしてはくので、耳の数は内地のわらじよりもたくさんつけてあります。日本のわらじよりも数倍丈夫で、夏、キクレッポ(やまめ)を釣りに行ったり、山へ山菜をとりに行くときにはきました。(文献1-P70)」▼
説明2(製作方法) 材質は、ブドウヅル。▼「ブドウヅルの皮、シナノキの皮紐(文献3-P108)」▼「ぶどうづるの皮は、雨あがりの皮にいくらか湿り気があるうちにはいできて、それを細く裂いて編みます。編み方は、鉛筆くらいの細いしな縄を左右の足の親指と左手の指にかけて四本のたて糸を作り、その四本の芯縄を交互にすくいながらぶどうづるの皮を左右に通して底を編んでいきます。編みながら皮によりをかけて耳を両側に六個ずつ出しておき、つま先を全部おおってしまえるような長さに作ります。最後に内側の二本の芯縄を引きしぼると、小判形にできあがることになります。(文献1-P70)」▼
博物館資料No. NAH-M-19910620
収蔵場所 平取町立二風谷アイヌ文化博物館
文化財指定 国指定重要有形民俗文化財

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