種別・分類 | 祈る・祝う(祭祀・儀礼用具) |
アイヌ語名 | キサルシパッチ kisar-us-patci |
和名 | 耳つき漆鉢(熊送り) |
サイズ(mm) | 最大幅400 高209 |
材料・材質 | 熊に水を与える/漆器 |
製作者 | 不明 |
収集(製作)時期 | 1955~/昭和30年代 |
収集(製作)地域 | 二風谷 |
説明1(使用場所・方法) | 「キサルシパッチは「キサラ=耳、ウシ=ついている、パッチ=鉢」がなまってキサルシパッチとなったもので、取手のところがちょうど耳のような形をしているのでこのような名前がつけられたもので、熊送りのときに使われます。またおりに入れて飼っている子熊に飲ませる水を汲むのにも使います。小沢や湧き水の出るところまで行って、直接このキサルシパッチに汲んできて、ヘペレオイペプ(子熊の餌入れ)に入れて子熊に飲ませるのです。アイヌにとって熊は神であり、子熊は神の国からアイヌの国土に毛皮と肉を持って訪れた大切な客なので、神の国へ送り届けかえすまではその家にあるいちばん上等の器で水を汲んで飲ませるのです。また、金具の持ち手のついたパッチもあり、その鉢をもキサルシパッチといいます。(文献1-P237)」 |
説明2(製作方法) | 年代:江戸期か。▼塗り:厚い。消し粉蒔絵。▼金具:角から金具の取っ手に変わったのか。漆に直接当たらないようになっている。(大西慶憲)▼内外黒漆塗。(所見:生田目) |
博物館資料No. | NAH-M-19910317 |
収蔵場所 | 平取町立二風谷アイヌ文化博物館 |
文化財指定 | 国指定重要有形民俗文化財 |