樹皮の柄杓(飲食器)

種別・分類 食べる(食器等)
アイヌ語名 ピサック
yar-pisakku
和名 樹皮の柄杓(飲食器)
サイズ(mm) 柄・長455 幅147
材料・材質 樹皮製/柄杓
製作者 萱野茂
収集(製作)時期 1971~1972/昭和46~47年頃
収集(製作)地域 二風谷
説明1(使用場所・方法) 水を汲む柄杓。▼「柄杓のことをピサックともいうし、またカックムとも呼びます。ピサックという言葉が日本語の柄杓と発音が似ているので、ピサックは日本語だろうかと思っていましたが、鹿戸よしさんの語ってくれた「オトゥプテレケ、オレプテレケ」という古い形のカムイユカラの中でピサックという言葉がはっきり出てくるのを聞いて、アイヌ語であると確認することができました。(文献1-P133)」
説明2(製作方法) 材料は、シラカバの皮。柄はアカダモか。使いやすいように、曲がった木を選んで使っている。▼「マカバ樹皮(文献2-P97)」▼「これも六月十八日前後、木の皮のはぎやすい時季に作ります。皮をはいできてすぐに作るか、日数のたったものは火にあぶって柔らかくして使います。作り方は、木の皮の大きさが約二十センチ四方と小さくなり、つるの太さが細くなり、それをつけるのにしな縄をらせん状に巻いていくのが多少違うだけで、ヤラニヤトゥシとほとんど同じです。手ごろな角度に曲がった木を削って柄を作り、これをふちに取りつけます。柄のはしの方には、柄自体をくり抜いて作った木鈴を飾りに下げることもあります。(文献1-P133)」▼
博物館資料No. NAH-M-19910514
収蔵場所 平取町立二風谷アイヌ文化博物館
文化財指定 国指定重要有形民俗文化財

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