肉切り台

種別・分類 食べる(食器等)
アイヌ語名 イタタニ
i-tata-ni
和名 肉切り台
サイズ(mm) 高150 最大幅254
材料・材質 木製/紐、鈎付き
製作者 萱野茂
収集(製作)時期 1955~/昭和30年頃以降
収集(製作)地域 二風谷
説明1(使用場所・方法) 肉切り台だが、家の茶の間ででも木を削れるから、肉を切ったり木を削ったり、そういうふうに使った。▼「狩猟民族であったアイヌは、熊や鹿の肉だけを食べるというのではなく、骨も捨てずに一緒に小さく切り刻んで、大きな鍋に入れて煮たものです。魚の場合も、できるだけ捨てるところは少なくします。その肉や骨を切るときにこのイタタニ(肉切り台)を用いました。(文献1-P215)」▼
説明2(製作方法) 材質はナラ。紐はシナ皮。鈎はドスナラ。▼「イタタニを作るのには、かつらやならのように匂いの薄い木を使います。大きさや高さは使う人の好みによりさまざまで、直径二十~二十五センチ、高さ十五~二十センチくらいのものが一般に使われていたようです。台の横に穴を開けて、その穴に縄を通し、縄に木のかぎをつけます。使用しないときはかぎを壁にかけてぶら下げると台の表の部分が下向きになり、ちりがかからないので必要なときはいつでもすぐに使うことができます。(文献1-P216)」▼「ナラ(文献2-P100)」
博物館資料No. NAH-M-19910204
収蔵場所 平取町立二風谷アイヌ文化博物館
文化財指定 国指定重要有形民俗文化財

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