種別・分類 | 食べる(食器等) |
アイヌ語名 | ポロニマ poro-nima |
和名 | 大刳り鉢(調理調整用具) |
サイズ(mm) | 径586 高152 |
材料・材質 | 木製 |
製作者 | 川上勝太郎 |
収集(製作)時期 | 不明 |
収集(製作)地域 | 二風谷 |
説明1(使用場所・方法) | 「ニマとは木彫りの器の総称で、小さなものは塗り椀やお皿、どんぶりのようなものから、米が二斗も入るような大きな鉢など、さまざまな形や大きさのものがあります。(文献1-P225)」▼「小さいものは食器として用いますが、ポロニマといわれるような大きいものは団子を作るときの粉練り用や、その中で洗い物をするなど、家庭内の炊事用具として多くの用途を持った便利な道具の一つでありました。このニマが実際に食器として使用されたのはかなり古い時代のことであったと考えられます。現在九十一歳の貝沢とろしのさんでも経験的に食器として使用したことがないということであります。(文献1-P225)」▼ |
説明2(製作方法) | 材質はセンの木。▼「セン(文献2-P104)」▼「せんやかつらの木のような、幹が太くて比較的軟らかい木が使われました。小さなものは、直径二十センチくらいの丸太にタシロやなたを当て、横槌(トウチ)でたたいて、さらにくさび(センピ)を打ちこんで二つ割りにし、長さ三十センチくらいに切ります。その内側をレウケマキリ(曲がった小刀)できれいに彫ったのち、外側をだんだんと薄く削っていって形を整えるわけです。大きな器を作るときは、まさかりで荒削りをしもったで形を整えてから、レウケマキリで細かい細工をします。(文献1-P225)」▼ |
博物館資料No. | NAH-M-19910234 |
収蔵場所 | 平取町立二風谷アイヌ文化博物館 |
文化財指定 | 国指定重要有形民俗文化財 |