灯明台

種別・分類 住まう(住居・家具等)
アイヌ語名 ラッチャコ
ratcako
和名 灯明台
サイズ(mm) 台・長770・径55 貝・幅170
材料・材質 木/帆立貝製
製作者 萱野茂
収集(製作)時期 1961~1962/昭和36~37年
収集(製作)地域 二風谷
説明1(使用場所・方法) 「このラッチャコが燈明台として使われる以前には、先にのべたスネニにチノイェタッをはさんだものであかりをとっていました。それが海辺の村から魚油を譲りうけられるようになって、このラッチャコが使われるようになったものです。現在九十一歳の貝沢とろしのさんが子供のころはまだスネニが用いられていたということです。それがお嫁に行くころにはラッチャコが使われるようになり、石油が手に入るようになって手ランプというものが出まわり、それ以後火屋つきのランプが使われるようになったという話です。私が子供のころには、石油ランプが使われていましたから、このラッチャコが燈明台として使用されたのは明治の末期から大正時代にかけてと想像されます。二風谷村にはじめて電気がついたのは昭和二十一年三月のことです。(文献1-P104)」▼
説明2(製作方法) 木を採集した場所は、カンカン沢を降りて、滝を上って、滝の上から坂を下って、もう一度坂を上ったの右側である。エリマキの木。▼「自然木、ホタテの貝殻(文献2-P112)」▼「これは三股になった木の上にアッケテク(帆立貝)の殻をのせ、それに魚油を入れ、木綿の布を縄状によって燈心にした燈明台です。(文献1-P103)」▼
博物館資料No. NAH-M-19910593
収蔵場所 平取町立二風谷アイヌ文化博物館
文化財指定 国指定重要有形民俗文化財

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