種別・分類 | その他(その他) |
アイヌ語名 | ストゥ sutu |
和名 | 制裁棒(規範用具) |
サイズ(mm) | 長695 径38 |
材料・材質 | 村人が集まり裁く |
製作者 | 萱野茂 |
収集(製作)時期 | 1972/昭和47年 |
収集(製作)地域 | 二風谷 |
説明1(使用場所・方法) | 「このストウ(制裁捧)は、村人の中に人を傷つけたり殺したり、あるいは男女間の不義密通があったり人の物を盗んだりするものがあったときなど、人々が集まりその罪によってこれで何回殴るなどと決めて制裁を加えるためのもので、乱用は決して許されません。制裁棒は村を治める人が預かり、その人がいわば裁判長となって裁くわけですが、預かった人はこの制裁棒によって人を裁くときは、私心を捨て公正であることを人々にも神にも誓わせられました。目に見える人間に約束するだけでなく、いちばんに火の神が立会い認めたことなので、とくにその使用法を過(あやま)ることのないように心がけなくてはなりません。もし、その用い方を過った場合は、それを預かった者が逆に神々から罰を受けることになるものだと信じられていました。(文献1-P256)」▼ |
説明2(製作方法) | こぶは13ある。材質はエンジュ。紐はシナ皮。▼「アオダモ(文献2-P134)」▼「したがって、この制裁棒を作るときも、村のおもだった人々が集まり、みんなが見ている中で木を削って作られます。(文献1-P256)」▼「材料は堅くて丈夫なイワニ(あおだもの木)を使い、直径六センチ、長さ七十センチの棒にこぶを十三個つけます。こぶの数がなぜ十三個と決まっているのかは、そのとき聞きもらしたのを残念に思っております。ただし、地方によっては形も異なり、数も違います。(文献1-P257)」▼ |
博物館資料No. | NAH-M-19910729 |
収蔵場所 | 平取町立二風谷アイヌ文化博物館 |
文化財指定 | 国指定重要有形民俗文化財 |