子供の遊びに使われるつる輪

種別・分類 奏でる・遊ぶ(楽器・芸能用具)
アイヌ語名 カリ
karip
和名 子供の遊びに使われるつる輪
サイズ(mm) 最大幅273
材料・材質 輪差し・輪転がし
製作者 萱野茂
収集(製作)時期 1971~1972/昭和46~47年頃
収集(製作)地域 二風谷
説明1(使用場所・方法) 「カリプ(つる輪)は子供の遊具で、子供たちはこの輪を転がかして横からそれを棒でつき止めたり、また宙に投げあげて、それをカリプペカプ(輪差し)という先端の方が二股になった棒で受けとめたりして遊びます。子供たちはこうした遊びのなかで、狩猟民族として、槍で獲物を突きさしたりする身のこなしの訓練を積んでいたものです。(文献1-P252)」▼「なお、これが輪であることを利用して、チェオシケサラニプ(手編みの袋)を編むときに枠として使うことは先にのべました。(文献1-P252)」▼
説明2(製作方法) 材質はブドウヅル。巻いてある紐は、イテセカとは違う、イテセカよりやや太い。▼「ブドウヅル(文献2-P135)」▼「カリプは、ぶどうづるを曲げて輪にし、それをイテセカというトマを編むためにしなの木の皮をよって作った糸でしばって止めたものです。直径二十センチくらいのものから、大きいものには直径三十~四十センチくらいのものもあります。(文献1-P252)」▼
博物館資料No. NAH-M-19910734
収蔵場所 平取町立二風谷アイヌ文化博物館
文化財指定 国指定重要有形民俗文化財

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